ストレートネック(スマホ首)の改善に!簡単にできるストレッチと予防法をご紹介

2021.08.25 最終更新日: 2024.01.12

普段、パソコンでの作業やスマホを使う機会が多い方や猫背になりやすい方、運動不足の方は、「首や肩が痛い」、「めまいや頭痛がする」、「手が痺れる」といった症状はありませんか?それはもしかしたら「ストレートネック(スマホ首)」が原因かもしれません。今回はストレートネックの原因、予防・改善方法、そしてストレッチ方法をご紹介します。

ストレートネック(スマホ首)とは?

人間の頸椎(首の骨)は、7つの骨で構成され、横から見ると、頚椎は体の前方に向かって緩やかにカーブした後、後方に向かってカーブしており、生理的曲線を形成しています。それを生理的前弯(ぜんわん)と言います。

人間の頭は、約4~6kgと言われていますが、頸椎が前弯しているおかげで、頭の重さを分散させ、衝撃を和らげることができます。「前かがみ」や「下を向く」という動作をすると、前弯が少なくなり、ストレート(前弯の反対である後弯ぎみ)になります。例えば、頭を15度前に傾けると、首には約12㎏の力がかかります。うつむく角度によって、負担の大きさが変わります。

ストレートネックかも?セルフチェック

方法①

1.壁に踵(かかと)とお尻、肩を付ける
2.頭が壁から離れている
→1の動作時に2が該当すると、ストレートネックによる症状が出やすい可能性あり

方法②

1.横方向から全身の写真を撮ってみる
2.顔の位置が身体より前方にある
→1の写真で2に該当すると、ストレートネックによる症状が出やすい可能性あり

ストレートネックによる身体への影響

ストレートネックの症状は、次のようなものがあります。

 ・首・肩の凝りや痛み
 ・頭痛
 ・手のしびれ
 ・めまい
 ・吐き気

身体への影響が最初は筋肉の凝りや痛みだけだったものが、慢性化してしまうと頭痛やめまい、手のしびれなどの症状がでる場合もあります。
最近では小学生からスマホやパソコンを使用する機会が増えていることから、大人から子どもまで広い世代で注意が必要です。

ストレートネックを引き起こす原因

ストレートネックを引き起こす原因は、「姿勢」です。特に「長時間の同一姿勢」がストレートネックを助長させます。

長時間のスマホ使用

スマホを見ている時は、首や顔は下を向いていることが多く、首の前弯がなくなっている姿勢(前弯の逆反りした後弯)になっています。画面に集中すればするほど、そのような不良姿勢を長時間続けることになります。

不良姿勢を長時間続けると、
 ① 首や肩の筋肉が緊張する
 ② 首や肩の血流が滞る
 ③ 疲労物質や痛み物質が蓄積する
 ④ 筋肉が凝り痛くなる
 ⑤ ①へ戻る
というような負の連鎖が続きます。

デスクワーク

デスクワークの際も、モニター画面に集中することで頭が前に出て、肩が前に回り、首と背中の上部の筋肉が伸びることで、胸の筋肉が伸びなくなります。このような姿勢を続けることがストレートネックの原因になります。

ストレートネックの改善・予防方法

改善方法

▶スマホの使用時間を決め、姿勢を改善する
あらかじめスマホを使用する時間を決め、スマホは目の高さに合わせるように工夫をします。また片手持ちではなく、両手で持つのもおすすめです。

▶デスクワーク時の姿勢を改善する
自分に合った机と椅子を選び、正しい姿勢でパソコンに向かうことが重要です。また、合間に簡単なストレッチを行いましょう。

▶睡眠時の枕の高さに気を付ける
高すぎる枕を使って寝ている場合、首は常に下を向いているような姿勢となり、ストレートネックの状態を作り出すため、避けましょう。さらに、柔らかすぎる枕を使用していると、頭部を安定させようとし、常に首が緊張した状態が続くため、負担がかかります。枕は高すぎず、柔らかすぎないもので、自分のサイズに合ったものを選びましょう。また、枕が合わない場合はタオルなどで調節してください。

予防方法

▶適度に休憩を取る
首への負担を少なくするために、パソコンやスマホを使う際は30分に1回は休憩をしましょう。また、首や肩を動かす、立って背伸びをするなど、身体を動かすことを心がけてください。

▶首の後ろの筋肉に力を入れる
首が前に出ていることが多いので、その反対の動作を行いましょう。首の後ろの筋肉に力を思いっきり入れ、ストンと力を抜くと、緊張していた筋肉が弛緩します。寝た状態で枕に自分の頭を押し付けるような運動をすることで、首の後ろの筋肉が弛緩します。

ストレートネックの予防に取り入れたい簡単ストレッチ

各筋肉のストレッチを行うことでストレートネックが緩和され、首や肩の凝りや痛みの軽減につながります。ストレッチは反動をつけずに、15~30秒ゆっくり行います。ストレッチ中は、呼吸を止めないようにしてください。

大胸筋・小胸筋+上腕二頭筋(じょうわんにとうきん)のストレッチ

上腕二頭筋は、腕の前面にある筋肉です。スマホやパソコンを使用する際、猫背になり、腕を常に身体より前に出していることが多いため、胸や腕をしっかり伸ばします。

① 腰幅で立ち両手を背中で組む
② 胸を開きながら、肘を伸ばして両手をできるだけ下ろす
③ 肩が上がらないように両手をあげる
④ 15~30秒キープ

広背筋(こうはいきん)のストレッチ

広背筋は背中の筋肉の一つで、肩を内旋(巻き肩)させる働きがあります。この筋肉が固くなると猫背の原因になります。

① 両腕を上げ、片方の手でもう片方の肘を頭の後ろで抱える
② 身体を横に倒す
③ 15~30秒キープ
④ 反対側も同様に行う

斜角筋(しゃかくきん)と僧帽筋(そうぼうきん)のストレッチ

斜角筋は首の横に位置し、首を傾ける働きがあります。僧帽筋は上部、中部、下部線維の3つに分かれています。僧帽筋上部線維は肩をすくめる動作に、僧帽筋中部線維は肩甲骨を内側へ、僧帽筋下部線維は肩甲骨を下方へ動かす時に働きます。ストレートネックになると斜角筋と僧帽筋上部線維が緊張し、僧帽筋中部線維や下部線維は働きにくくなります。

① 左手で右側頭部に手を当てる
② 手の重みだけを利用してゆっくり横に倒す
③ 15~30秒キープ
④ 左手で右側頭部やや後方を押さえ、左斜め前に倒す。右側のやや後方の筋肉をゆっくり伸ばす
⑤ 15~30秒キープ
⑥ 反対側も同様に行う

ストレッチに加え、姿勢の見直しを

デスクワークやスマホ操作などで顔が下を向く姿勢や顎が突き出る姿勢が続く際は、無意識に頭が前傾した姿勢で固定されてしまいます。首が前傾していると頭の重さが首にかかり負担が大きくなります。

また、ノートパソコン等は姿勢の見直しと併せて画面の高さを調整すると首の前傾が軽減できます。

「サポーター」でストレートネック対策を

デスクワークやスマホ操作時などは姿勢に意識がいきづらいので、集中して作業する際など、首が前傾する姿勢が続くシーンでサポーターを取り入れてみてください。
サポーターを着用することで首の過度な倒れこみを防ぐため、ストレートネック対策に効果的です。

サポーターを選ぶ際のポイント

① 首の長さや作業によって高さや固定が調整できるもの
② 長時間直接肌にあたるので、通気性や肌触りなどが良いもの
③ 日常で使いやすい厚みや折り畳めるもの(厚手タイプは外出時に持ち運びづらい)

ストレートネック・スマホ首対策にオススメのサポーター

首サポーター

メディエイド スタイルケア ネックキーパー

頭が前傾しがちなデスクワークやスマホ操作に。頭の重みをやさしく支え、首への負担を軽減します。

負担の少ない首の角度をしっかりキープ。首周りはメッシュ生地で通気性を確保。適度なクッション性で肌当たりも良く、長時間でも快適に装着できます。

まとめ

スマホやパソコンで動画を見たり、ゲームをしたりすると、時間を忘れてしまうこともあります。しかし、ストレートネックのリスクを減らすためにも、日頃から正しい姿勢を心がけて、スマホやパソコンの使用時間を決め、しっかりストレッチを行いましょう。

発信者

シグマックス・MEDIAID事務局

シグマックス社員が仕事の中で得た知識から、知っておくと嬉しい・役立つ情報を、生活者の視点から発信しています。

MEDIAID(メディエイド)は整形外科で
確かな実績を持つ
日本シグマックスの
サポーター専業ブランドです。

日本シグマックス 医療をベースにした確かな実績。医療機関向け関節サポーター出荷額1位。腰サポーター出荷枚数2年連続1位 ※MEDIAIDは日本シグマックスのブランドです。
※1:㈱日本能率協会総合研究所調べ。2023年度メーカー出荷額ベース
※2:㈱日本能率協会総合研究所調べ。2020~2023年度メーカー出荷枚数ベース

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