膝の痛み症状をセルフチェック!膝の痛みの原因となる疾患を解説

2025.02.13

「膝が痛くて、伸ばしにくい」、「膝に違和感があって、歩きにくい」、このような膝の悩みはありませんか。膝は歩くたびに体重が加わるため、痛みが生じやすい部位です。

今回は、今の膝の状態を自分でチェックする方法をご紹介します。また、膝の痛みの原因となる疾患、痛みを軽減する日常生活の工夫なども解説します。膝の痛みが気になる方は、ぜひ参考にしてください。

膝の痛みとは?

膝の痛みは、膝関節の周辺に過度な負担や衝撃が加わることで生じます。まずは、膝関節の構造を見ていきましょう。

膝関節は、大腿骨(だいたいこつ:太ももの骨)、脛骨(けいこつ:すねの骨)、膝蓋骨(しつがいこつ:膝のお皿)の3つの骨で成り立っています。脛骨の上に大腿骨が乗っかるような形になっており、不安定性が高い関節です。そのため、膝関節はさまざまな靭帯や筋肉等によって覆われ、関節の安定性を高めています。

膝関節の靭帯は主に4つあります。

● 前十字靭帯(ぜんじゅうじじんたい)

● 後十字靭帯(こうじゅうじじんたい)

● 内側側副靭帯(ないそくそくふくじんたい)

● 外側側副靭帯(がいそくそくふくじんたい)

膝関節の前後の動きを制動するのが、前十字靭帯と後十字靭帯です。膝関節の横への動きを制動するのが、関節の内側と外側にある側副靭帯です。また、膝を伸ばす筋肉として大腿四頭筋(だいたいしとうきん)、膝を曲げる筋肉としてハムストリングスと呼ばれる筋肉があります。

関節にかかる衝撃を吸収する役割を果たすのが、半月板(はんげつばん)です。半月板は大腿骨と脛骨の間にあり、関節への衝撃吸収やなめらかな関節の動きを引き出す役割を持っています。

膝関節は体重を支えて、立つ・歩くなどの動きをスムーズに行うため、さまざまな組織で構成されています。これらの組織に何らかのストレスが加わり、炎症や損傷などが生じることで、痛みを引き起こします。

膝の痛みの原因について、解説している記事があります。詳しく知りたい方は参考にしてください。

膝の痛みをセルフチェックしよう

まずは、今の膝の状態に当てはまる項目をチェックしましょう。

● 膝の状態に関するチェック項目

  1. 「気をつけ」の姿勢を取ると、両膝の間にこぶし1個分以上の隙間ができる
  2.  膝が曲がらず、正座ができない
  3.  足を伸ばして座っても、膝の裏が床に付かない
  4.  膝を曲げ伸ばしすると、膝の中が「ゴリゴリ」や「ギシギシ」といった音がする
  5.  階段を下りる時、膝が抜けるような感じがする
  6.  立ち上がる時に痛みがある
  7.  膝が不安定な感じがする
  8.  膝が腫れている
  9.  左右の膝の形や大きさが違う

チェック結果

● 1〜3に当てはまる場合は、膝の変形が生じている可能性がある

● 4〜7に当てはまる場合は、靭帯または半月板など膝周辺の組織に損傷がある可能性がある

● 8〜9に当てはまる場合は、炎症により膝に水がたまっている可能性がある

上記の項目に当てはまる方は、膝周辺に何らかの問題が生じている可能性があります。上記はあくまでも目安のため、異変を感じた際には早めに整形外科などの医療機関を受診しましょう。

膝の痛みの原因となる疾患

膝の痛みの原因となる疾患はいくつかあります。膝に痛みのある方は、当てはまる疾患があるかも知れません。それぞれの疾患を見ていきましょう。

● 変形性膝関節症

関節にある軟骨が減少することで、関節に変形が生じる疾患です。加齢による軟骨の減少が主な原因ですが、肥満や遺伝も関与しているとされています。

主な症状は、膝の痛みと、関節に水がたまることで膝の曲げ伸ばしがしにくくなることです。
初期は歩き始めといった動作を開始するタイミングで痛みが現れます。症状が進行すると、膝に体重をかけると痛みが出たり、安静時にも痛みが残ったりします。また、関節の変形が進むと、膝の曲げ伸ばしが制限され、正座や階段の上り下りができなくなることもあります。

変形性膝関節症について詳しく知りたい方は、こちらの記事をチェックしてください。

● 半月板損傷

ジャンプの着地や急な方向転換など、体重がかかった状態で膝をひねることによって半月板に強いストレスがかかり、損傷を引き起こしてしまうけがです。半月板が損傷すると、膝を曲げ伸ばしする時に痛みが生じたり、引っかかりを感じたりします。

症状が悪化すると、膝に水がたまるようになり、膝を十分に伸ばせなくなるロッキングが生じます。

● スポーツによる膝の慢性障害

膝の靭帯や筋肉が骨に付く腱(けん)の部分は、膝関節の動きによるストレスがかかりやすく、損傷しやすい組織です。骨のすぐ上を通過している部分は摩擦が生じやすいため、炎症の原因にもなります。

スポーツをする方はランニングやジャンプを繰り返すため、頻繁に膝関節の動きが生じます。
そのため、これらの組織にストレスが蓄積して、膝の痛みにつながりやすいです。具体的な疾患としては、膝蓋腱炎や鵞足炎(がそくえん)などがあります。

初期の症状では、スポーツをしたあとに炎症部分に痛みが生じます。重症になると常に痛みが生じて、スポーツの実施が困難になります。

● 膝の靭帯損傷

スポーツや交通事故等で、急激に膝に力が加わったり、強い衝撃を受けたりした場合に、膝を安定させる靭帯が無理に引き伸ばされ、損傷することがあります。

損傷直後は膝の痛みや動きの制限、損傷部分の出血による腫れが生じます。受傷から3週間ほど経過すると、痛みや腫れは和らぐ傾向にあります。しかし、靭帯による固定がなくなるため、膝が不安定になるのが特徴です。そのまま放置すると、慢性的な痛みや水がたまる症状が生じる危険性があります。

● オスグッド病

小学校高学年から中学にかけての成長期にあたる時期に、膝蓋骨(膝のお皿)の下の脛骨が突き出してきて、痛みを生じる障害です。

成長期に、骨の成長に対して筋肉の成長が追い付かずに筋肉と脛骨の付着部が過度に引き伸ばされてしまうことが主な原因です。安静にしていると痛みが出ない場合が多いですが、スポーツでジャンプをしたり、ボールを蹴ったりする動作を繰り返すと、痛みが再発します。

膝の痛みを軽減!日常生活での注意点

膝の痛みを軽減するために、日常生活で気をつけたいポイントを確認しましょう。

● 減量する

● 床に座る生活を避ける

● 走らずゆっくり歩く

● 高い段差の上り下りは避ける

● 杖や手すりを活用する

体重の増加はそのまま膝への負担につながります。肥満傾向のある方は減量を心がけましょう。
また、膝を深く曲げる姿勢は関節にかかる負担が強くなります。床での生活を避け、椅子やベッドなどを使用して、できるだけ洋式の生活をしましょう。

走ったり、段差を上り下りしたりする動作も、膝への負担がかかります。歩行時でも体重の2〜3倍の負担が膝にかかりますが、走ると4〜8倍もの負担がかかると言われています。そのため、ゆっくり歩く、できるだけ段差は避けるなどの工夫も大切です。どうしても負担がかかるような状況では、杖や手すりなどを使用しましょう。

まとめ

膝の痛みは、さまざまな疾患が原因で生じます。膝関節の動きが制限されたり、不安定に感じたりする場合もあります。膝の状態をチェックして、膝の痛みがある方は早めに整形外科などの医療機関を受診しましょう。

また、膝の負担を軽減するためには日頃から生活を工夫したり、サポーターを取り入れたりすることもおすすめです。膝の状態を良好に保ち、健康的な生活を送りましょう。

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※2:㈱日本能率協会総合研究所調べ。2020~2023年度メーカー出荷枚数ベース

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